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all right by me.

classic

くよくよすることだってある。すぐに切り替えられないことだってある。むしろしばらく気分が落ちたままのことだってある。
でもそんな自分に対して、「こんなんじゃダメだ」なんて自身を責め立てることはしたくない。どうしようもないと放っておけば、そのうち何事もなかったかのような状態になってるはずだし、そのうちなんて待てないときには何を秘めていてもやるしかない。
いずれにしろ、ネガティブな感情とそこに対する自己嫌悪は切り離したい。湧いてくる感情は仕方がないと割り切って進みたい。

働き始めてからは納得できないことがたくさん。納得できなさを抱えたままでも、納得できるものができればいい。
泣きじゃくっていたって全力疾走はできる。走った後、涙はきっと乾いている。

ダストシュート。

zigzag

感情や思考を言葉にすることは難しくないが、風景描写のような様を言葉にすることが苦手だ。そういった表現を身につけようとしても、すぐ頭の中に潜っていってしまう。だからビジュアルとして浮かんでくる文章を書ける人が羨ましい。

 

研究室にいた頃の准教授が出張で上京してきたので、仕事後特に予定もなかったので顔を出した。まあ共通点のある生業なわけだから、自然と仕事回りの話にもなり、自分の考えを語る場面もやってくる。そうすると、こうやって自分一人で文章を綴るのとは違って、本当に自分から出てきた言葉なのかと感じることがよくある。でもたぶんそれは一人でいるときには顔を出さない類いのものであり、相手の言葉に奥底に眠っていた考えが掘り出され、いつの間にか音として空気を振るわせるのだろう。そこで自分も再認識するわけだ。こんなこと自分が考えていたのかと。
だからこうして潜って捻り出した言葉をそこまで信用しなくても大丈夫なのかもしれない。ここに表出しているものは確かに僕の一部ではあるけども、それが自分を苦しめるときがあるなら、そういう文章が書きたかっただけと気楽に割り切ってもいい。

ほらまた何も風景が浮かんでこないものを書いてしまった。

 

東京の終電近くの電車は悲惨だ。でも自分が酔っているならば、時間感覚は短縮されるからそこまで苦でもない。
四谷でJRから地下鉄に乗り換える。丸ノ内線四谷駅のホームがすごく好きだ。地下鉄なのに地上に出ていて、ホームの奥の方へ進むと屋根も壁も取り払われる。緑豊かだし遠くには高層ビルが見える。夜だから緑は全然感じられないけど、高層ビルには少ないながらも明かりが着いている。思わずiPhoneで写真を撮る。
そうこうしているうちに地下鉄が駅に入ってくる。JRよりは空いているが、他人に体触れてしまうくらいの密度はある。外の空気で少しは酔いがさめたかと思ったのに、乗り込むとまだぐでんぐでんな自分に気づく。
ゆっくり流れていた時間がまたすぐに短縮された。

少しは風景っぽい文章が書けたかな。
読みかけの小説もあるし、妻が仕事を終えるまでに出かける準備をしないといけないので、この辺で。

線はない。

fuzzy boundary

2〜3ヶ月後に高校受験を控えた中学3年のとある日、急遽自習になった授業があった。
先生が教室を出ていった後、男子を中心としてすぐに騒ぎ出す。僕の近くに座っていたそこそこ勉強のできる女子は、自習時間を有効に使って学習したかったらしく、周りの騒がしさにイライラがピークに達している様子だった。とはいえ、クラスにおけるその子のスクールカーストはそこまで高くはなく、自分が注意してどうにもならないだろうと思っていたのか、僕に声をかけてきた。
「うるさくて勉強にならないから注意してよ」
あらかじめ言っておくと、僕は(あくまでその子に比べれば)クラスへの影響力もあったし、まあ勉強も校内ではかなりできた。多分そういうこともあって声をかけてきたのだと思う。
でも僕は騒ぐ側に加わる気もない一方、勉強する気もあまりなくて、確かこんな答え方をしたような気がする。
「別にいいじゃんこのままで」

この話から得る教訓なんてものはよくわからないけど、15年以上前のこの件を時々思い出してしまう。強いて言うなら、僕は自分を傍観者の位置に置いてしまうことが多いということかもしれない。もちろんそれは直接的な影響がないときに限られる。
関係ないなって思ったら、当事者的な感覚を保てない。相手の気持ちを汲むことが重要な仕事なのに、想像力をうまく発揮できない。そのくせ自分に降り掛かる火の粉には敏感すぎるほど敏感だ。利己的すぎるんだろうな。

大仰に言うなら、救いたくてこの仕事を選んだんだ。なのに利己的な自分が誰かを救いたいなんて、上から目線の何様か、はたまた無自覚な馬鹿者かのどちらか。
ありもしない線を引いて、さも『そっちの世界では』みたいに扱ってしまっている。

そこに、線はない。

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