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制約をトリガーにして。

Renovation_170204
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工事中の新居は、訪問しなくても1枚の写真を見れば大体のことが把握できてしまうかもしれない。でも大体のことしか把握できないとも言える。かなりきわきわの(普通だったらアウトだろう)寸法だったり、なぜか扉が2つある寝室だったり、たくさんの「少し変」が詰め込まれていて、一言では表現が難しいなんとも掴みにくい家になると思う。一目でわかる新しいことがあるわけでもなく、かといって単にオシャレだけで終わるような感じもしない。この家に足を踏み入れたら、「(良い意味でも悪い意味でも)なんか面白いね」と言う人が多い気がする。
きっとそれは暮らしに対する純粋な欲求に拠るところが大きい。制約の中で突き詰めざるを得なかったわけだけど。この意見は負け犬の遠吠え的に捉えてくれて構わないが、床面積に余裕のある豪邸は空間的な贅肉が多いなと感じることが多く、だれずに暮らしへフィットさせることが難しくなると常々感じている。子どもが走り回れる方が良いみたいな全然別方向からの視点もあったりするので、一概に贅肉を削ぎ落としていけばそれで良しというわけではないんだけどさ。
1つ前の記事で個室の必要性を問うようなことを書いた。でも決して個室をなくせばよいと思っているわけではない。ただ、部屋数を指でカウントすることから家づくりを考えるべきではないと思っている。どんな性格でどんなライフスタイルの人達が集まって住むことになるのか。そのためにはどんな場所が適切なのか。そこが出発点なんじゃないかと。

現実的な調整もしつつ、こんな変なことを考えながら家に住み始める日を心待ちにしている。(住み始めてから半年くらいしないと、それなりの家の状態にならないと思うけど。)

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