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そりゃ肩こるよ。

Haneda, Tokyo

顔の角度に合わせたら、首が曲がっていた。

道中。

Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo

気にしない奴が生き残るし、楽しめる奴が強い。

電子メールが届く。クリックすればディスプレイに文字が並ぶ。少し遅れて脳が意味を理解する。予感が確信に変わり、さっきまでの気分が消えて、何とも言いようのないズシリとした重みを抱える。
現代は絶えず感情にアクセスしてくるから、浮き沈みのサイクルがとてつもなく早い。その変動に耐えられず、心の病を患う人も多いのかもしれない。

深く考えるな、でも真剣に考えろ。

先週の休日、何をしたか考えてみる。土曜日は故郷の公園を一人でぶらぶら歩いた。観測史上何番目かに遅く開花した桜を見た。花見をする人、デートをする人、池でボートに乗る人。ぐるっと回って、水辺近くに腰を下ろし、贅沢な読書タイムをとったりもした。
日曜日は妻とふらっとお出かけ。新宿に初めてビジネスシャツをオーダーしに行った後、古道具屋でポストカードなんかの紙物の収納を思わず購入してしまう。荷物を抱えて参宮橋まで歩き、コーヒースタンドにてケメックスで淹れた珈琲をすする。焙煎の度合いや豆の仕入れ時期なんかを聞いたりなんかもして。電車で家の最寄り駅まで戻り、スーパーで買い物をして帰宅。夜は好物の餃子。午前中にしたランニングの疲れのせいか、ビールにすぐ酔ってしまい、いつもより食べられなかった。

そうやって心を真ん中に置いて綴れる日があるうちは、大丈夫。

テイク3の文章。

Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo
Haneda, Tokyo

ほとんど夢を見なくなった。あるいは、見た夢を覚えていることがなくなった。物思いに耽ることが少なくなった。もしくは、思考が浮遊することが減ったとも言える。
地続きの現実がひたすら続き、消灯するみたいにパッと意識がなくなり、気づいた時には夜は朝に変わっている。眠ることで唯一シーンが切り替わる。テイク1。起きる、移動する、働く、移動する、寝る。テイク2。起きる、移動する、働く、移動する、寝る。テイク3。起きる、移動する、働く、移動する、そしてこれを書いている。

モノレールが好きだ。視点が高いのがいい。窓が大きいのがいい。海を挟んで大都会東京を眺められるのがいい。ふっと、東京を客観的に見ることができる。普段は無数のアクティビティの1つでしかない自分が、その総体をぼんやりとでも意識できる。大丈夫、まだ根は張っていない。

飛行機は好きでも嫌いでもない。頭や耳の調子は悪くなるし、降りたら全身がだるい。その代わり、眠っている間に、本を読んでいる間に、遠くへ運んでくれる。仕事であれば、労働力を輸送してくれるとも言える。たまに墜落することを考える。真っ先に混乱する側か、冷静に誘導する側か、はたまた最後の余韻を楽しむ側か。イメージしようとしても、どうにもよくわからない。

空港が好きだ。特に国際空港が好きだ。旅立ち前の独特の顔が見れる。大きなスーツケースを引くビジネスマン、はしゃぐ子どもと叱る親、淡々と業務をこなすグランドアテンダント、少し疲れた様子の母国に戻る外国人。日常と非日常が入り混じっている。彼らの彼女らのストーリーを感じる。

どこよりも落ち着く自宅で、これを書いている。それではまた明日。