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珈琲語り – 2.グラインダーは必須!

coffee beans coffee grinder

前回は新鮮な豆がいかに重要か書き綴った。続いて今日は、少しでも長く新鮮な豆の状態を保つために、最も重要だと思われる話を。前回のポイントにも書いたので再掲。

1.新鮮な豆で淹れること
2.珈琲を淹れる直前にグラインダーで豆を挽くこと(挽いた豆を買わない。)

2番目の方。挽いた豆を買っちゃうと、感覚的には1週間以内にかなり味が落ちてしまう。

 

自分も最初はグラインダー(ミルとも呼ばれる)なんて持ってないから、挽いた豆を買っていた。そうすると、買ったばかりの数日はおいしいんだけど、もうどんどん劣化していく。淹れ方を工夫してみたりしても、その劣化具合には到底かなわない。
その頃は今以上に珈琲関連の本や雑誌を読んでいて、決まったように「飲む直前に豆を挽け」って書いてあって。でもグラインダーはドリッパーに比べたら高価だから、ずっと躊躇していた。ウジウジしている間に誕生日が近づいてきて、自分で買う勇気が出ないから結局妻にプレゼントとして買ってもらうことにした。

とはいえ何を買えばいいのか悩む。調べてみると家庭用グラインダーで評判いいのは、みるっこDXとかナイスカットミルあたり。どちらも高価(特に前者)で、いきなりそこまでという気持ちもあり、bodum BISTROに決めた。理由は、値段が比較的手頃(現在は円安の影響で価格が上がっちゃったので、ナイスカットミルの方が安かったりもする)なのと、その頃はbodumのフレンチプレスでコーヒーを淹れていたこと。そして一番の決め手は、そのグラインダーを販売しているコーヒー屋さんで、店の人から「これいいですよ」とコメントされたこと。

 

購入してから1年以上が経った感想。
他のグラインダーを使ってないから比較評価できないことは前提としても、かなり満足している。もちろん挽き具合も選択できるし、見た目ではちゃんと均一に挽けているように思える。
前出の店の人には、ペーパードリップで使うと、若干粗挽きの方が弱い(=粗く挽けない)場合があるって発言もされていて、少し心配していた。でも今のところは全然問題を感じていない。そもそもペーパードリップは一般的に中~中粗挽きくらいと言われていて、フレンチプレス以上の粗さ(フレンチプレスは粗挽き)で挽くことがないので、どんな場面でそこまでの極粗挽きを使うのか、今となってはそれが知りたいくらい。
いずれは違うグラインダーも手に入れてみたい。ただ、それ以上に色んな抽出方法を試したい気持ちが強いので、しばらく先になりそう。

もっと気軽に始めたい人は、3,000円くらいからあるので、デザインや口コミを見て決めればいいかと。あと、外でコーヒー淹れることも想定されるなら手挽きミルという手段もある。
でも安価でよくないやつを買うと、あんまりおいしく淹れられなくて、すぐにコーヒーから離れてしまう可能性もあるから、お金が許せば記載した以下の3機種の中から選ぶのがおススメ。

フジローヤル 小型高性能ミル みるっこDX 【スタンダード】 ブラック R-220 Kalita ナイスカットミル (シルバー) bodum BISTRO 電気式コーヒーグラインダー ブラック 10903-01
フジローヤル
小型高性能ミル
みるっこDX R-220
Kalita
ナイスカットミル
bodum BISTRO
電気式コーヒーグラインダー
10903-01

 

今回のお店紹介。

COFFEA EXLIBRIS / 下北沢
bodumのグラインダーを勧めてくれたお店。確か丸山珈琲の豆を使っていて、フレンチプレスで提供してくれる。(しばらく行ってないので、変わってなければ。)
品評会で入賞しているような豆が売っているので、現在の世界の潮流がわかる。が、けっこう独創的な味だったりするので、他店でちょっと慣れてから買いに行ってもいいかもしれない。

珈琲語り − 1.豆は鮮度が命!

Kamisyakujii, Tokyo Shibuya, Tokyo

以前は全く興味のなかった珈琲を、あるとき急に好きになった。今調べてみたら、2年くらい前からだと思う。
店で飲むだけだったのが、やがて自宅でも淹れるようになって。今ではいくつかの抽出器具があり、気分や豆に合わせてなんとなく使い分けている。
何が自分にとっておいしいコーヒーなのか、未だに全然模索中。だけど、まずは最低限これを守らなきゃいけないってことがある。

1.新鮮な豆で淹れること
2.珈琲を淹れる直前にグラインダーで豆を挽くこと(挽いた豆を買わない。)

この2つをやってない人は何よりも最優先でこれをやるべき。抽出方法どうとかよりもまずこれを。本当に味が変わるので。

新鮮な豆をどこで買えばいいのかって言うと、焙煎機が店の中にあるならほぼ確実。ただ、自家焙煎の店でも別の場所でやっていることもあるから、シングルオリジンとかスペシャルティコーヒーをアピールしてれば大体大丈夫。経験的に言うと、所謂サードウェーブ系(スタバやタリーズ等)は微妙。真空状態で密閉されていても、やはり焙煎後時間が経っていることが多いから。(ちゃんと選べば大丈夫なのかもしれない。)
後は結局試してみるしかないから、初めての店では少量で。1人で飲むなら、できれば50g。無理な場合は100g。間違っても200gとか買わない。まずい珈琲飲み続けることになる可能性があるので。
鮮度としては、1週間以内はおいしく飲めて、それから2週間まではほどほど、3週目以降は明らかに味が落ちてるって感じかな。煎り具合でも違うと思うけど。1杯10g強だとして、100gで9~10杯。1日1杯飲むか飲まないかの人なら、10日~2週間くらいで消費できるからそこそこおいしく飲める範囲内。自分(と家族)の飲むペースを勘案して、1回に購入する豆の量を決めるといい。保管方法は今度にするけど、酸化するから空気に触れないことが重要。

ちなみにどの豆をっていうのは、店員さんに酸味・苦味あたりの好みを伝えれば、なんかおススメしてくるはず。豆についての説明を書いてくれている店もあるから、その場合は気になるやつを選べばOK。シングルオリジンとブレンドの話もまた今度。1つ言えるのは、おいしい豆を売っている店はどっちもおいしい。
自分が購入してる店はCoffee Tripに載ってるので、もしよろしければどうぞ。大体おいしいはず。その中でも今パッと思いつくのをピックアップしておく。

 

coffee amp. / 高円寺
近所でよく利用している。中深煎りあたりが多いイメージ。カフェラテもかなりおいしい。

PADDLERS COFFEE / 参宮橋
ポートランドに行こうと思ったきっかけの1つ。日本でSTUMPTOWN COFFEE ROASTERSの豆を買える唯一の店。浅めの煎りですっきりしたものが多い。200gの豆しか売ってなかったはず。

MAMMOTH COFFEE / 上石神井
安価なのに上質。豆の種類も多い。ここで購入したパカマラ(豆の種類)はめちゃくちゃおいしかった。

Mocha Coffee / 代官山
イエメンモカを扱う店。モカ好きにはおススメ。ただしけっこう高い。豆の値段忘れたけど、店では1杯1000円くらい。ここのキャロットケーキは別格。

 

長くなったのでグラインダーの話は次回に回す。(次回とか今度とか多いな。。。)
というわけで、素人に毛が生えた程度の自分だけど、自分自身がもっと詳しくなるためにもたまに珈琲のことを書くつもり。

 

今後書きたいこと。(やる気が出れば。)

・グラインダーは必須!
・豆の保管方法は悩ましい。
・抽出方法は気に入った店を真似ろ。
・豆選びは混沌。
・フレンチプレスは気軽だぜ。
・円錐型ドリップはケトルが鍵。
・CHEMEX(+KONE)は時間との勝負。

PADDLERS COFFEE

Yoyogi, Tokyo
Yoyogi, Tokyo

最寄駅は小田急線参宮橋。最初に行ったのは、いつもみたいにコーヒー屋が目的じゃなくて、たまたま昼食のラーメン屋の近くにあったから。
店の雰囲気も一目で気に入ったし、ポートランドのコーヒーロースター(STUMPTOWN COFFEE)から豆を輸入していることが興味深かった。それまでは、自分の中でなんとなく自家焙煎神話みたいなところがあったから。ケメックスで淹れるコーヒーもスッキリしていておいしかった。

僕がポートランドに行こうと思った理由の1つに、この店と出会ったことも確実にあげられる。雑誌でシアトルやポートランドがコーヒーで有名なのは知っていたのだけど、空気感を肌で感じられて気持ちが高まった。
旅行先を決めてから、ポートランドのオススメを教えてもらったりもして、かなり助けられた。(20回以上もポートランドに行っているらしい!)

ちなみにメニューはホットコーヒーとアイスコーヒーしかない。ただ、隣がパン屋なので、そこで購入したパンは写真のように持ち込める。(こういうところもポートランドのコーヒ屋っぽい。)

そういえば、東京ごはん映画祭にて『バグダッド・カフェ』を観る予定で、その時のコーヒーもPADDLERS COFFEE。(サイト参照

PADDLERS COFFEE/参宮橋

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