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残されたもの。

Antique OMEGA

少し前に時計を買った。

一次試験が終わり、自己採点で良い結果だとわかったので、散財的な意味で数万円くらいの時計でも買おうかと思ったのがきっかけ。本当は一次なんかじゃなくて、きちんと合格してから、一生ものとなる数十万円の時計を買おうかなんてことも考えていたのだけど、会社用の時計も壊れてしまっていたし、繋ぎ程度にという感じで。

で、狙いを定めて見にいくものの、実物にさほど敷かれなかったりもして、あぁ当面は買わなくていいかななんて思っているところで、アンティークのオメガに出会った。予算をオーバーしていたため少し迷う。それでも、これだと思う出会いだったので即購入。

求めていた条件を書き出してみる。
・シンプルで文字盤に余計な針が付いていないもの(時計なんだから時刻がわかればいいし、さりげなくていい。さりげない方がいい。)
・文字盤が大きすぎず軽いもの(最近の文字盤はでかくて重いものが多く、なかなかそういうものを日常的に使うのは厳しいなぁと。)

 

ここまでは前置きというか、単なる購入記録にすぎなくて、狙っていたわけでもないオメガの時計を買ったことに因果を感じている。
僕が乳児の頃に亡くなった父の形見(というより残っていたもの)が少しだけあって、何かの機会に兄と分けることになった。で、そのとき僕はビートルズをはじめとしたレコード一式をもらった一方で、兄はオメガの時計を譲り受けていたのだった。
レコードを選んで失敗したなんてことは思っていないのだけど、なんとなく時計の方が形見として正統な感じもしていて、羨ましいような後ろ髪を惹かれるような感覚がほんの少しあったのも事実だ。

父が亡くなった年齢に近づいてきた(何歳に死んだか正確な数字はわからない)自分の選んだ時計が、父も使っていたオメガ。こじつけだとしても、単にちょっと高い時計を買った意味以上に、大切にしようというモチベーションになった気がする。

もし自分が父になったら、いつの日かこの時計を息子か娘かわからないその子に譲ることができたらいいなと思う。(2人の場合は、時計とレコードを分ければいいや。)

光として燃えている。

Feuerhand Lantern

近所の普段通らない道を歩いていたら、雑貨屋に出くわして、無骨なデザインが一目で気に入りランタンを購入。

名前はFeuerhand Lantern。ドイツ軍でも採用されたらしく、実用性も高いようだ。我が家ではあまり過酷な状況で使用することはないと思うが、ランタン周りがそこまで熱くならず、それは安心。
本棚にちょっとした工夫を施し設置。灯してみると、芯の上げ下げで明るさを調整できて便利。もう少し使用してみないと、オイルの消費がどの程度かわからないので、ランニングコスト的にどうかは言及できないけど、電気以外の光源を持っておくことは災害対応としてもいいかもしれない。

何よりも部屋のアクセントとして、とてもいい。

Feuerhand Lantern