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千夜一夜。

just another day

この文字を打ち込むページを開くこと自体久しぶりだ。書いてお蔵入りみたいな期間があって、そのうち書くことすらしなくなって。
自分自身の状況としては正直あまりうまくいってないのだけど、少しでも開いていければなという想いはあるので、その1つとしてこの場所で記すことにまたトライしてみる。

こないだ載せたのはいつだっけと見返したら昨年の5月。新居に引っ越して一ヶ月半。自分で撮った竣工写真からは今やだいぶ肉付けされた状態だ。引越し直後は積極的にDIYしてたし、今でもちょこちょこ手を加えている。ここが自分の家なんだという意識は強まり、長い時間ここで暮らすのだろうなと思うと、自然とより良くしたい気持ちになるものだ。そのうち住んでから手を加えたまとめみたいなものもできるといいな。インスタでは色々やってるように見えるかもしれないけど、僕のDIYはそんなに難しいことはしてないし、技術的にも素人なので誰でもすぐできることばかりだと思う。ただ、そんな自分のレベルでそこそこきれいにできる『方法』みたいなことはけっこう真面目に考えていたりはする。まあいずれまとめよう。

コーヒーもそろそろ次のステップに行きたいなとは思っている。それが焙煎なのかエスプレッソなのか他のことなのかわからないけど。あれもこれもはモチベーション的にも金銭的にも時間的にも難しいから、ひとまずテーマを絞って踏み出せればよいな。
ある程度の量を一定のクオリティで焙煎できるようになって、それを自分で飲むプラスほしい人に配るみたいなことができるといいのかもしれない。何かこう自分達で消費するだけじゃなく、誰かに還元できることをしたいような気がする。会うとか話すとかと少し形の違うコミニュケーションというか。自分の好きなことやって興味ある人にそれが届くみたいなある意味で単純な流れ。感情や思考の探り合いみたいなことから離れて。

他にもやりたいことはたくさんある。(と言えるのがまずは大事)
ランニングの強度を上げてまたハーフマラソンに出たいし、めっきり行かなくなった登山も再開したいし、読書や映画にもう少しのめり込みたいし、海外旅行だって行きたい。
無気力に負けず、とはいえ無理はせず、やろうという姿勢はなるべく維持して、時間がかかっても1つずつ実行していきたい。

in storytelling.

Renovation_170312 / open house
Renovation_170312 / open house

新しい家に引っ越してもう一月半くらい。家づくりの最中はちょこちょこ語っていたくせに、新居が完成してからは何も文章として残していない。やっと住めるようになった喜びとかオープンハウスのゲストへの感謝とか色々あるだろうに。(来てくださった方々、本当にありがとうございました。皆さんのおかげで新生活をとても良い形でスタートさせることができました。)
実は2週間ほど前に空間的な切り口で家についての文章を途中まで綴っていたんだけど、なんだかそれも違う気がして寝かしたままだ。かといってそんなに難しく考えているつもりでもなく、なるべく早く暮らしを安定させるために動いていたら(体調を崩してしまったこともあり)いつの間にかこんなに時間が経ってしまった。というのが正直なところ。

冒頭に新居のことを「完成」と書いたが、まだ家づくりは続いている。引渡し後もDIYや設計者自ら(になんでそこまでしてもらってるのかという感じだけど)の工事が行われている。それもそのうち落ち着くだろうけど、より住み良い家にしていく工夫はずっと続いていくんじゃないかって思っていたりもして。今日だってデスク周りを使いやすくするために細々と調整していたくらいだし。
多額の借金まで背負って(一般的には変だと言われるような)家をつくることが正しい選択だったのか、それはまだわからない。でも面白いよ。それだけは間違えなく言えるし、それが実感できればよいと思っていたような気さえする。

まあ壮大な実験だよね。結果はどうあれ、実験の過程を楽しもう。少なくとも結果はしばらく先の話なのだし。
そうして物語は続いていく。

制約をトリガーにして。

Renovation_170204
Renovation_170204
Renovation_170204
工事中の新居は、訪問しなくても1枚の写真を見れば大体のことが把握できてしまうかもしれない。でも大体のことしか把握できないとも言える。かなりきわきわの(普通だったらアウトだろう)寸法だったり、なぜか扉が2つある寝室だったり、たくさんの「少し変」が詰め込まれていて、一言では表現が難しいなんとも掴みにくい家になると思う。一目でわかる新しいことがあるわけでもなく、かといって単にオシャレだけで終わるような感じもしない。この家に足を踏み入れたら、「(良い意味でも悪い意味でも)なんか面白いね」と言う人が多い気がする。
きっとそれは暮らしに対する純粋な欲求に拠るところが大きい。制約の中で突き詰めざるを得なかったわけだけど。この意見は負け犬の遠吠え的に捉えてくれて構わないが、床面積に余裕のある豪邸は空間的な贅肉が多いなと感じることが多く、だれずに暮らしへフィットさせることが難しくなると常々感じている。子どもが走り回れる方が良いみたいな全然別方向からの視点もあったりするので、一概に贅肉を削ぎ落としていけばそれで良しというわけではないんだけどさ。
1つ前の記事で個室の必要性を問うようなことを書いた。でも決して個室をなくせばよいと思っているわけではない。ただ、部屋数を指でカウントすることから家づくりを考えるべきではないと思っている。どんな性格でどんなライフスタイルの人達が集まって住むことになるのか。そのためにはどんな場所が適切なのか。そこが出発点なんじゃないかと。

現実的な調整もしつつ、こんな変なことを考えながら家に住み始める日を心待ちにしている。(住み始めてから半年くらいしないと、それなりの家の状態にならないと思うけど。)

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