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in storytelling.

Renovation_170312 / open house
Renovation_170312 / open house

新しい家に引っ越してもう一月半くらい。家づくりの最中はちょこちょこ語っていたくせに、新居が完成してからは何も文章として残していない。やっと住めるようになった喜びとかオープンハウスのゲストへの感謝とか色々あるだろうに。(来てくださった方々、本当にありがとうございました。皆さんのおかげで新生活をとても良い形でスタートさせることができました。)
実は2週間ほど前に空間的な切り口で家についての文章を途中まで綴っていたんだけど、なんだかそれも違う気がして寝かしたままだ。かといってそんなに難しく考えているつもりでもなく、なるべく早く暮らしを安定させるために動いていたら(体調を崩してしまったこともあり)いつの間にかこんなに時間が経ってしまった。というのが正直なところ。

冒頭に新居のことを「完成」と書いたが、まだ家づくりは続いている。引渡し後もDIYや設計者自ら(になんでそこまでしてもらってるのかという感じだけど)の工事が行われている。それもそのうち落ち着くだろうけど、より住み良い家にしていく工夫はずっと続いていくんじゃないかって思っていたりもして。今日だってデスク周りを使いやすくするために細々と調整していたくらいだし。
多額の借金まで背負って(一般的には変だと言われるような)家をつくることが正しい選択だったのか、それはまだわからない。でも面白いよ。それだけは間違えなく言えるし、それが実感できればよいと思っていたような気さえする。

まあ壮大な実験だよね。結果はどうあれ、実験の過程を楽しもう。少なくとも結果はしばらく先の話なのだし。
そうして物語は続いていく。

新居披露のご案内。

 

openhouse+-01

 

ここ数ヶ月頭の中でかなりの割合を占めていた新居(都内の中古マンションを購入してリノベーション)の完成が近づいてきました。
せっかくなので引越し前の3月12日(日)に新居披露を予定しています。と言っても、僕と妻(と設計者?)が当日新居でまったりしているだけなので、ふらりと来てもらって大丈夫です。(さすがにコーヒーくらいのおもてなしはしたいところですが)

ご興味ある方には住所等お知らせしますので、SNSなりメールなりでご連絡ください。お待ちしてます!
decillionayuta@gmail.com

制約をトリガーにして。

Renovation_170204
Renovation_170204
Renovation_170204
工事中の新居は、訪問しなくても1枚の写真を見れば大体のことが把握できてしまうかもしれない。でも大体のことしか把握できないとも言える。かなりきわきわの(普通だったらアウトだろう)寸法だったり、なぜか扉が2つある寝室だったり、たくさんの「少し変」が詰め込まれていて、一言では表現が難しいなんとも掴みにくい家になると思う。一目でわかる新しいことがあるわけでもなく、かといって単にオシャレだけで終わるような感じもしない。この家に足を踏み入れたら、「(良い意味でも悪い意味でも)なんか面白いね」と言う人が多い気がする。
きっとそれは暮らしに対する純粋な欲求に拠るところが大きい。制約の中で突き詰めざるを得なかったわけだけど。この意見は負け犬の遠吠え的に捉えてくれて構わないが、床面積に余裕のある豪邸は空間的な贅肉が多いなと感じることが多く、だれずに暮らしへフィットさせることが難しくなると常々感じている。子どもが走り回れる方が良いみたいな全然別方向からの視点もあったりするので、一概に贅肉を削ぎ落としていけばそれで良しというわけではないんだけどさ。
1つ前の記事で個室の必要性を問うようなことを書いた。でも決して個室をなくせばよいと思っているわけではない。ただ、部屋数を指でカウントすることから家づくりを考えるべきではないと思っている。どんな性格でどんなライフスタイルの人達が集まって住むことになるのか。そのためにはどんな場所が適切なのか。そこが出発点なんじゃないかと。

現実的な調整もしつつ、こんな変なことを考えながら家に住み始める日を心待ちにしている。(住み始めてから半年くらいしないと、それなりの家の状態にならないと思うけど。)

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