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by some chance.

shine a light on girl

「両手が自由になるからいいんだよ」

僕は利点を説明したが、彼女は頑なにリュックを背負うことを嫌がっていた。長い間ポリシーは変わらなかった。

そんな彼女が目の前でリュックを背負っている。
絶対に変わらないと思っていたことが、何かの拍子に変わってしまう。彼女の中では単に好きなデザインが見つかっただけかもしれない。それでも、散々勧めてきた立場としてはなんだか感慨深い。

僕は小走りで彼女に追いつき、いつものように横に並んで歩き始めた。

される側。

Nakano, Tokyo
Asagaya, Tokyo

自分自身を横(安全な位置)に置いた言動があまりに多いことに、違和感を感じている。そして同時に、「お前が言えることか?」みたいなツッコミもしにくくなってる。発言と人格が切り離されて、発言の中身だけを見なくちゃいけないような。そりゃ完璧に結びつける必要はないけども、極端にそっちに傾いていやしないかと。

きっと、説得力の問題。最近、僕が仕事関連の分野になるべく言及しないようにしてるのも、これが理由だ。つまり、語れるほどの仕事ができていない。(今は一時的に裏方的な部署に異動しているという要因が大きいけど。)

仕事だけに限らないが、できるだけ評価する側じゃなくて評価される側にいたい。否定的な意見だってあるだろうし、そもそも評価するに値しない(無視される)ことさえあるかもしれない。それでも、高みから「どれどれ」みたいな人間にはなりたくない。
写真にしたってコーヒーにしたって拙いのは重々承知しつつも、なるべくそういうスタンスでやっていければいいなと考えている。

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インスタでそこそこ反応があったコーヒーマップについては、妻の意見を聞いたりして内容を詰めていますので、少々お待ちください。
今のところ、PDFとかじゃ味気ないので、紙でお送りできたらいいなとか考えたりしてます。はい。

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勉強時間を徐々に増やしているので、諸々の余裕がなくなりつつある。

絶望から絞り出した発想の転換。

no choice
no choice
no choice
no choice
no choice
no choice
no choice
no choice
no choice

深夜になっても、台湾に行ける希望が残っていたときは全然不安がなかった。なのに大雪等の天候悪化で欠航が決まって、成田空港で宿泊せざるを得なくなってからはどんどん心細くなっていった。
寝袋が支給され、国際線出発ロビーで疲れきった体を休めるまではよかった。保険か何かの窓口近くに陣取っていたため、早朝から起きなくてはならず、そこからはどうにか心を落ち着かせるよう努めていた。妻と一緒にいることが救いだった。
自宅に帰る方法を探すも、電車もバスも動いていない。ましてやタクシーなんて来るはずもない。ネットで調べる限り、ここは陸の孤島になっているらしい。こうなると、できることはお腹を空かせないようにしながら待つことだけだ。

いつまでも経っても交通機関が復旧する気配がない。絶望の中で、飛行機だけが動いていると気づいた。僕らは台湾ではなく高松に向かうことにした。

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