光と個室と活動の関係性。
Category:Document |
2017/01/14
新居には2つの開口部(窓)しかない。しかも家の南側に集まっている。それに対し現在の住居は細かいものも含めると6つある。一般的には外からたくさんの光を取り込めることが望まれると思うし、基本的には僕も同様のスタンスだ。普通に考えれば2つしかないことはネガティブな要素であり、いくらリノベをしようとも後からはどうにもならない条件の1つなのに、なぜかそこで歯止めがかからず(むしろそんなことあまり話題にもならず)購入を決めていた。それ以外の要因が強くて決定したわけだけど、実際に窓が少ないことがそんなにマイナスなことであるか考えてみた。
なぜ窓が必要か、風(換気)や景色といった側面もあるとはいえ、やはり光だろう。(ちなみに新居の2つの窓はLDKにしか面していないPLANだ。)日没後はランプに頼るし、活動していないとき(寝ているとき)にはほとんど光を必要としない。昼下がりの明るい中、ベッドでする昼寝も最高だけど、まあソファで代替可能とみなせるかな。
上の図はそういった視点で検討し、最も日照時間の長い夏至の1日を対象として、個室・LDK・会社のどこで過ごしているか、そして睡眠中か活動しているのかを整理してみたものだ。
まず平日に関しては、光の射し込む個室が必要ないと言ってもよいレベル。寝室で朝起きたときに真っ暗なのは嫌だけど、新居では室内窓で対応する予定である。
問題は休日。何をするにもほとんどリビングで過ごすスタイルなので、そもそも個室自体が必要ないが、それを言い出すと話が終わってしまうので、仮設定として家で一日中過ごし仕事等の作業をする日を想定してみた。個室の方が集中できると思うし、日中であれば当然日光が入ってくる方が良い。その場合、最大5時間、日光の入る個室が必要なことになる。平均すると月に一度こんな日があったとしても年に60時間。8760時間のうちの60時間。それくらいならLDKで多少我慢しながら作業したり、図書館やカフェに行ったりと、いくらでも対応できそうだ。
むしろ一番の問題は子ども部屋だ。寝室を譲ったりロフトを活用したりすればなんとかなるのではという想いはある。まあそれはその時が来たときに、引っ越すべきかどうか考えよう。少なくともまだ10年以上は先のことなので。
今回こんなことを考えたのは、決してポジティブなところから始まっているわけではないけど、自分達の暮らしに本当に必要な家はどんなものか再認識できた。僕は顔の見える場所でそれぞれが別のことをしているような都市的な状況が好きなのだと改めて思った。