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当たり前も有難いも。

Bihoro, Hokkaido
Bihoro, Hokkaido
Bihoro, Hokkaido

車を走らせている間に、どんどん空が暗くなってくる。写真に収めなくてはと、どこかに車を止めようとするも、片側一車線の道でなかなかいい場所が見つからない。バックミラーには車が勢いよく向かってくる様子が映っている。まるでこの美しさがなんてこともないかのように。

やっとのことで車を止める。街灯がないため、今にも暗闇覆われそうだ。ファインダーを覗いていても、走り去る車の音が絶えず聞こえてくる。
「そうか、ここで暮らしている人にとって、この景色はなんてこともないんだ」
当たり前は絶対的なものなんかじゃないと改めて気づく。きっと、僕の当たり前も誰かの有難いなんだろう。

車に乗り込み、周りのスピードに合わせて走り始める。すっかり夜だ。

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