能力と性質。
Category:Memento |
2014/10/24
何度もどこかで書き記していることを頭の整理のためにまた。
つくづく「能力」と「性質」の違いに悩まされている。前者だけ切り抜いてみると、鉄壁のディフェンス(抑えるところは抑える、大きなミスを犯さない等)を誇っていたので、サラリーマンとして完全に向いていると言えると思う。ところが後者に目を向けると、金や権力やプライドあたりを起因としたなんちゃら至上主義の人ばかりがいる世界において、戦い抜くタフな性質なんてものをほとんど持ち合わせていなくて、ずっと疑問符が頭に浮かんだまま働いている状態。で、上司なんかからは下手に信頼されて、色々詰め込まれるパターン。(そしてそれが去年限界を迎え崩壊。)
逆にじゃあどんな世界が自分の性質に向いているのかと言えば、どこかに籠って一人で作品を作るような、他者との関わりが極力最小限で済むような場所だと思われる。でも悲しいことに、その場合の能力は低い。(少なくとも経済的に暮らしていけるような能力はない。)追求したい何かを見つけて打ち込めばそこそこのところには行き着くのかもしれないが、とはいえ前述した能力に比べると、素質自体が劣っている気がしている。
そして書き進めるうちに気づいたのは、そもそもコミュニケーションの必要のない場所で生きていくのは、現代ではなかなか特異なことで、特別な何かで勝負できるものがないと難しいのではないかということ。しかも自分の悩みの本当のところは、「他者と関わらなくて済むこと」ではなくて、「自分の身の丈にあった方々とだけ関われば済むこと」なのかもしれない。
で、どうすんの?って聞かれても、もう少しもがいてみることに決めたから、表面に現れる大きな変化はないのだけども。でも老後と呼ばれる歳になるまで東京でやっていくのは、自分にとってあまりに現実味がないのも事実。
今は兎に角、先を見すぎて不安になるようなことはやめて、目の前にある実務的な課題をひたむきに取り組みたい。そしたらいつの間にか、こんな悩みや迷いが断ち切れているかもしれないから。