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The memory is growing fainter with each passing moment.

Kohoku, Tokyo
Kohoku, Tokyo
Kohoku, Tokyo
Kohoku, Tokyo
Nippori, Tokyo

冬の近づいた秋の日。革靴を修理するため、あまり訪れない地域へ。

再びこんな風に何の気なしに出かけられるようになったことが、やっぱり嬉しい。
取り留めのない会話をしながら歩く。その場所でする必然性のない会話。でも、目に見える景色に、鼻や肌で感じる街の匂いに、確実に誘発されている。

残された時間に思いを馳せるには早すぎるけど、脳から漏れていく記憶をどんどんもったいないと感じるようになっている。とはいえ、たまりにたまった思い出を両腕で抱えて歩くのは大変だから、削ぎ落とされてポケットに閉まっておけるくらいがちょうどいいのかもしれない。どうしても過去に浸かりたいときは、机の奥から引っ張り出したりなんかして。

一先ず、今生きていることにできるだけ集中しよう。
昨日纏ったものを脱ぎ捨て、今日を着て。今日染み付いたものを洗い流し、明日を吸収できるように。

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