パブリックの体現。
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2015/01/14
『武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス』
公共建築ではシアトル中央図書館以来の衝撃かもしれない。そしてその衝撃は独創的な新しさによるものではない。
配置レベルでは、北側の広場によってまち(主に駅)との関係をつくっている。幼児(及びその親)が多く利用していて、規模的にも間延びせずちょうどいい。北側以外の三方は敷地の外側まで繋がっているような構成にはなっていないが、四周道路に囲まれており全てを表として扱うのは無理なので、東西南北面全てを同形式の外装にしていることを主として、うまく処理しているようにも思えた。
もっと心を動かされたのは内部空間。間仕切りなど丸みを帯びた形状を徹底して用いることによって柔らかさが出て、乳幼児〜中学生くらいを重視しているのではないかと想像できる。ここと比べると、シアトルが大人のための建築だとよくわかる。
間仕切りだけ取ってみても、壁に丸みのある開口部を設けることで屋内空間の分節を行っており、開かれすぎず閉じすぎず心地よい。
何より来館者の和やかな雰囲気がとても良かった。使い慣れた感じも出ていた。そういう意味では、気になる建物を訪れるのはある程度時間が経過してからの方がいいのかもしれない。
忘れないうちに書き留めておきたかったため思いついたことをざっと書いたが、色々勉強になりそうなのでもう少し整理したいところ。