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家について真っ先に考えること、あるいは暮らしの遺伝子。

家をつくることにした。正確に言うなら、中古マンションを購入してリノベーションすることにした。

経緯を記録しておいた方が良いかと思い途中までつらつら書いていたんだけど、あまりに長くなりすぎるし要点がよくわからなくなってきたので、その辺は割愛する。すごく短くまとめると、「そろそろ買ってもいいか」となんだか自然とそう思ってしまったからでしかない。DINKSとして生きることを決めたわけでもないので、将来の家族構成に不確定要素は確かにある。でもそれを許容できる家をつくればいいかって感じで。(ただし予め書いておくと、そんなに広い家ではない。)

前フリはここまでにして、今回は家をつくるにあたってどんなことが大切だと思っているかを書こうと思う。それは単なる空間的な話ではなく、「家」を通じた僕の「家族」に対する捉え方である。
ダイアグラムを使って思考の整理を試みようと思う。

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上の図は小学生時代に通っていたそろばん教室を図式化したもので、先生一家の自宅も兼ねている。図中の個室でそろばん教室が行われ生徒が入ってくるため、個室と生活空間(LDK)の動線を廊下から分けている。
別にそろばん教室に限らず普通の戸建てやマンションでもこんな構成の家は数多くある。(友人の家に遊びに行くと、圧倒的にこの構成が多かったと記憶している。)

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そしてこれが僕の実家の構成。図としても非常にシンプルだが、何より注目すべきはLDKを通らないと個室には辿り着けないことである。すなわち、家を出る際や帰宅時に家族の顔を見ることになる。どんなに顔をあわせたくない時でも。
これは母が家の購入にあたって最も重視してた点だった。僕が小学校5年生の時に今の実家へ引っ越したのだが、それまで住んでいた祖父母の家も同様の構成で、大学で一人暮らしをするまではそれが当たり前のことだった。
リビングの居心地が良くて、寝るときにようやく自分の部屋に行くこともたくさんあった。(これは部屋にテレビを置くことが禁止されていたのも大きな要因だが。)険悪な時期でも、この家だから常に最低限のコミュニケーションがとれていたのだと思う。言葉なんかほとんど交わさなくても、顔をあわせるだけでわかることはそれなりにある。
少しかしこまった書き方をするなら、家づくりにおいてパブリック→プライベートという順路がうまく組み立てられれば、僕の根源的な要求を満たすことになる。

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長々語ってきたがこれが今回のリノベでやろうとしている構成である。マンションならではの制約もありなかなか純粋な形での実現は難しかったが、基本的には実家とほとんど変わらない。寝室はLDKとなるべく一体的なものとして使いたいなと考えている。
マンションなのに階段があって、その先が「?」になっている点はそのうち書こうと思うけど、将来に対する自由度を担保している部分。

閑話休題。
この構成がどんな質感(デザインと言い換えてもいいかもしれない)で立ち上がるかによって、実際の暮らしの豊かさは変わってくるのは理解している。でもそこは設計者(大学の後輩)に全面的な信頼があるのであまり心配していない。むしろフローリングだとか水栓だとか自分達で選ぶものが意外と多くて驚いているくらいだ。ショールームであれこれ言いながら悩むのも案外楽しいけどさ。

ちなみに現時点は見積待ちで、予算内に収まってくれることを祈っている状態である。
(家については今後も何かテーマを見つけて時折コラム的にブログを更新したいなと考え中。)

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