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取り繕うことなんか止めてさ。

Tsubetsu, Hokkaido
Tsubetsu, Hokkaido
Tsubetsu, Hokkaido

チミケップ湖近くの森を歩いていると、沼に出くわした。快晴の空から降り注ぐ光が水面を照らす。濁っていたこともあってか、見たことのない光景だった。目を離すことができず、そこに立っていた。不思議な心持ちのまま、その場を後にした。

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成し遂げたときの充実を得るためには、それまでの過程に一定量の苦労(苦痛に近い場合もあるかもしれない)がないと難しい。これはほとんど仕事のことを前提に書いている。
一方で、日々の暮らしを充実させたいって気持ちもある。さっき書いた充実とこの充実は、本来一緒のものかもしれないんだけど、今の自分にとってはかなりの距離がある。がむしゃらに仕事へ打ち込む過程そのものを、暮らしの充実と捉えらることができそうもない。

それでも、もう一度あの場所で勝負しないといけないとは思っている。負けたら多分東京からも離れることになる戦いを。
辛いのはわかりきっていて、でもそこで自分自身を試さないと、何にもなれない。どこにも行けない。不安や恐怖はある。やれんのか俺?って感じで。
勝ったとしても(ように思えたとしても)、ゴールじゃないから、ずっと苦難の道である可能性が高い。負けた方が余っ程楽。でも楽になれればいいなら、最初から勝負しなけりゃいい話。そうじゃない。「なんとかやれた」にしろ「やっぱりダメだったか」にしろ、自分の中の糧として積み上げなくちゃいけない。

打ち克ちたい。

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絶不調時に通い始めた病院が今日で終わった。薬も処方されず。ようやく。そしてここから。

当たり前も有難いも。

Bihoro, Hokkaido
Bihoro, Hokkaido
Bihoro, Hokkaido

車を走らせている間に、どんどん空が暗くなってくる。写真に収めなくてはと、どこかに車を止めようとするも、片側一車線の道でなかなかいい場所が見つからない。バックミラーには車が勢いよく向かってくる様子が映っている。まるでこの美しさがなんてこともないかのように。

やっとのことで車を止める。街灯がないため、今にも暗闇覆われそうだ。ファインダーを覗いていても、走り去る車の音が絶えず聞こえてくる。
「そうか、ここで暮らしている人にとって、この景色はなんてこともないんだ」
当たり前は絶対的なものなんかじゃないと改めて気づく。きっと、僕の当たり前も誰かの有難いなんだろう。

車に乗り込み、周りのスピードに合わせて走り始める。すっかり夜だ。

過去と未来を遊泳。

Sapporo, Hokkaido
Chitose, Hokkaido
Sapporo, Hokkaido

夏の思い出北海道帰省編。写真は、母と兄家族との会食、支笏湖、ライジングサンの後片付け。今回妻は帰省せず。
毎年ライジングサンのためのお盆帰省になってしまっている感がある。それ以外は、母をはじめとした家族と過ごしたり、一人でふらっと出かけたり。もはや、地元の友達に連絡して毎日飲み歩くほどの元気もなくなってしまった。数年に一回は会いたいとは思うけど。

ライジングサンももういいに歳なってしまい、一緒に行ってた仲間達がそれぞれの事情で来れなくなったり、事前の調整とかも面倒になってきたりしていて、そろそろ潮時な気がしている。が、今後ものらりくらり続ける可能性もある。(来年は妻も来るかもとか言ってるし。)

今年のライジングは雨の時間帯が多かったため、テントの中でたくさん寝た。恒例のバーベキューも少人数でしっぽりと。
初日に兄と一緒に甥も来たことが今年の目玉かもしれない。見ているだけでも、子どもを連れてくる大変さを感じた。自分の場合、一人じゃ無理だと思う。
アーティストは1日目4組、2日目5組ほど。特に記憶に残っているのは、ミヤトラ、サンフジンズ、ceroあたり。ライブの良い悪いの基準って、まずアレンジ云々の前に音源よりしょぼくないことが前提。(サンフジンズはCD出てないけど、くるりのHow to Goとかカバーしてて、それがけっこう響いた。)その上で、いかに体験として自分の中に入り込んでくるか。
あえて上で挙げてないが、もちろんストレイテナーも良かった。去年来てないからか、セットリストがやけにサービス精神たっぷり。ワンマンとかなかなか足運びづらい状況とは言え、ライジングに来たらなんだかんだで観ちゃう。

こうやってブログに書いていると、帰省がかなり前のことのように思える。実際は2〜3週間前だから、そこまででもない。
歳を重ねると、記憶の風化も早くなるのかもしれない。

東京は暑くて外を走る気にならないので、プールで泳いでいる。運動は、自分の限界を手っ取り早く理解できることに意味があるような。プール初日なんて、普段使っていない筋肉が相当痛くなり、ずっと悶絶していた。
健全さは体から。当たり前のことなのに、その苦しみのせいか意識から遠ざけがち。ロングバケーションの間に習慣として叩き込みたい。

明日から温泉で一泊。妻の疲れが癒されるといい。
そして、9月2週目にシアトル・ポートランド一人旅。海外一人旅は初めてなので多少不安あり。それでも楽しみの方が今は上回っている。目的地は、コーヒーで有名だということと、仕事を見つめ直せる可能性があるということで決めた。(ポートランドは学生時代のゼミなんかでけっこう出てくる場所だった。)
それ以上に、『不自由』を体験することに意味があるかもしれない。英語もほとんどできないし。

会社の都合により、復帰について自分ではコントロールできない状況になりつつある。なるようにしかならないとしても、ちゃんと自分でも考えないと。どうしたいのか。
来週会社の人と話すので、伝えたいことをしっかり伝えよう。会社のことも、自分のことも。

風邪気味なのに、つらつら書き綴ってしまった。それではこの辺で。

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