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甘ったれ。

Nike

とある機会に、自分の思考と生い立ちの関連性を考えさせられた。

常々、何かあっても生きていける力を身につけたいと思っている。それは端的に言うと、今いる会社を辞めることになっても困らない状況を作り出したいという意味だ。
特に最近は、少なくとも以前より時間的に余裕のある暮らしの中で、そこまで意識的ではないにしろ、この時期を戦略的に過ごす術が重要だと感じていた。不調から余儀なく陥ってしまった状況をいかにチャンスに変えるか、ということ。だからこそ、それまであまり見向きをしてこなかった資格を取ろうという行動に出たんだと思う。それが本当に生きていける力になるか別として。
戦略的に生きるってことは意外と重要な気がしている。仕事を単なる金稼ぎとと捉えるには、ちょっと人生が長すぎる。安定を目指すにしても、攻めていかないと達成できない難しい時代に突入している感覚がものすごくある。

会話相手に対し、そういったことをもっと簡潔に話した後に、「その考え方に行き着いたのは、生い立ちと結びついているんじゃない?」という質問をされた。
「これからどうしよう」とは考えても、「どうしてこうなった」とはなかなか考えないものだから、なんだかとても新鮮な感じがしつつ振り返ってみた。

家族構成やら(中学生までの地元という枠では)勉強も運動もできたことに起因した、甘ったれた自分を自覚したのは高校生活の最後の方あるいは浪人時代からだろうか。浪人時代も勉強の合間にゲーセンに通っていたりして、そこまで逼迫した状況ではなかった。で、その10代後半のあるときに、「あぁ、半ば強制的な状況に自分を置かないと、俺はどこまでも楽な方に流れていってしまう」ってなことを実感した。何がきっかけまでかは記憶にない。

だから、大学に入ってからしばらくは勉強なんてろくにせず、自立するための力を少しでも付けることばかり考えていたように思う。実家から通えるのに一人暮らしをし、家庭教師で楽に稼げるのにとてつもなく厳しい居酒屋でバイトをし、「生きるのって、めちゃくちゃ大変だ」とこれでもかと思い知らされた。で、専門課程に入ってからは徹夜で課題に取り組み、大学院は一番きついと言われていた研究室に入り、ようやく社会に出て働く準備ができた。どうにか怠惰な自分を追いやることに成功した。

「これまで話してきた通り、自分が自分に甘い人間だと自覚しているから、どうにかしないといけないと思いました。そのことはずっと自分の中で大きな割合を占めてきたように感じています」最後にそう言って、次の話題に移っていった。

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現在に至っても、まだまだ力不足。どうにかしないとなぁなんて思いつつも、技術や能力を発揮する以前に、どうにもならないレベルでタフさが足りていない。これはもう改善しようのない問題ではないかという考えに辿り着きつつある。だから資格は逃げの一手でもある。立ち向かっても逃げても武器になるものだから。

これまでのことを妻に話すと、「今までずっと一緒にいて、とてもそんな甘い人間のようには思えない」なんてリアクションがあった。友人なんかに聞いても同じような反応かもしれないけど、まあでも自分でわかっているから、このことに関しては他者評価よりも自己評価を重視している。

さあ明日からも頑張ろう。

本音さ。

斜め上から降ってくるシニカルな言葉で、一気に突き落とされる。「これだからインターネットは。。。」と思わざるをえない。顔が見えず、声という温度もない。字面だけから何かを汲み取るなんて面倒でしかない。というより、仕事だけで十分だ、そういうのは。

4インチだか4.5インチだかの画面からやってくるものすごい物量。世界はそこにもあるけど、こっちにもある。そして少なくとも僕はこっちの世界を生業にしている。
「うまく付き合う」みたいなことにもつくづく向いてないと思わされ続けているし、もう諦めてもいいんじゃないかと感じている。(逆にこういう人間がちょこちょこ現れるのも面倒だと思うし。)
それではさようならなんて宣言することなんてしないし、嫌な気持ちになったことを忘れて気まぐれで現れることだってあるかもしれないけど、基本は生身の世界(と、このサイト)で生きていこう。

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某資格取得に向けて、散歩も珈琲も写真なんかの趣味はもちろん、睡眠も食事も満足できる暮らしを今はできていない。なんだかなと思うことも多いけど、頑張るってことにトライしたいんだよね。頑張って頑張って、そして突然糸が切れて頑張れなくなってしまった。そこからもう一度頑張れる状態に持っていきたい。
あの日からふとした拍子で体調に影響してしまうことは完全に自覚している。それでも乗り越えたくて足掻いている。足掻いてダメならその時に考える。(だから資格にチャレンジするというのは、一種のリハビリ的な意味合いもある。)

僕は死ぬように生きていたくはない。
本音さ。死ぬように生きていたくはない。
『キャノンボール / 中村一義』

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正直、今の職業をずっと続けていく自信はそこまでない。(精神的に、体的に。)でも続けるにしろ、どこか新しい場所でやっていくにしろ、生業というものからは逃げたくない。そこで勝負したい。勝つか負けるかの以前に、まずは勝負の舞台で生きたい。死ぬように生きてる場合じゃない。

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とりあえず、圧倒的な点数で一次試験突破したぞコノヤロー!

Let there be love.

a get-together
a get-together
a get-together
a get-together
a get-together
a get-together

僕は適切な言葉を持っていない。
「また会いましょう」と心でつぶやき、「また」と声をかけた。絞り出てきたのは、それだけだった。
そして、また会いにいった。
相変わらず上手い言葉は出ない。
「温かい」と繰り返す彼の言葉が印象的だった。

Let there be love.

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