悲しみすら包み込んでくれる街へ。(Portland/Seattle2013 – 2)
Category:Nostalgia |
2013/12/31
9月8日 シアトル〜ポートランド
時差ボケなのかなんなのか朝方に目が覚める。寝ぼけながらネットを徘徊していると、あからさまに僕のことを批判している(少なくともそう受け取れる)文章を見かける。泣きたくなった。第三者ですら僕のことだと感じた人がいたので、おそらくそうなんだろう。なけなしの自信が吹き飛んだ。でもニケからのメールやツイッターのフォロワーさんからの温かい言葉で、なんとか持ち直す。せっかくの旅行なんだしとどうにか気持ちを持ち直そうとした。
そうは言ってもこんな気持ちのまま眠るのは無理だったので、早朝から営業している気になっていたカフェに散歩がてら向かうことに。
この時期でもシアトルの朝は肌寒い。パーカーでやっと耐えられる感じ。街には僕よりも厚着の人もいれば、Tシャツ1枚の人もいる。雲はあるが、晴れている。雲間から差し込む光が心を持ち上げてくれる。
目的地に着くも、ガランとしていたのでもう少し散歩を続けた。10分くらいして戻ってもまだ店員以外の人気はなかったが、ポートランドに向かう時間を考えると、そろそろタイムリミットなので意を決して店に入る。
そうは言ってもこんな気持ちのまま眠るのは無理だったので、早朝から営業している気になっていたカフェに散歩がてら向かうことに。
この時期でもシアトルの朝は肌寒い。パーカーでやっと耐えられる感じ。街には僕よりも厚着の人もいれば、Tシャツ1枚の人もいる。雲はあるが、晴れている。雲間から差し込む光が心を持ち上げてくれる。
目的地に着くも、ガランとしていたのでもう少し散歩を続けた。10分くらいして戻ってもまだ店員以外の人気はなかったが、ポートランドに向かう時間を考えると、そろそろタイムリミットなので意を決して店に入る。
店名はVICTROLA COFFEE ROASTERS。僕はエスプレッソ系のドリンクよりもコーヒーが好きなため、カウンターにハリオ V60を見かけて、これで飲みたいと伝えた。こちらではドリップのことをpour overと言うらしいことがわかった。豆も3種類くらいから選択。黒板に大きめの字で書いてあったエチオピアの豆にした。それと朝食も兼ねていたので、クロワッサンとチョコデニッシュももらう。アメリカサイズだったので1つでいいかとも思ったが、昨夜お腹が減って少し辛かったので、多めに食べることに決めていた。
コーヒーを一口。相当おいしい。今まで日本で飲んだコーヒーを含めても、かなり上位にくる。酸味と苦味のバランスが抜群。フレンチプレス的なスッキリとした感じもあった。パンにも満足したし、シアトルに戻ってきたらまた来たい。
日曜の朝ということもあってか、店で飲むお客さんはあまりいない。その代わりテイクアウトは何人もいた。コーヒー片手に街を歩く人、車に戻る人。ライフスタイルとして根付いているように感じた。
お腹いっぱいで眠気も出てきて、これはポートランドに向かうバスで寝れるかなとか考えつつ、店を後にする。
コーヒーを一口。相当おいしい。今まで日本で飲んだコーヒーを含めても、かなり上位にくる。酸味と苦味のバランスが抜群。フレンチプレス的なスッキリとした感じもあった。パンにも満足したし、シアトルに戻ってきたらまた来たい。
日曜の朝ということもあってか、店で飲むお客さんはあまりいない。その代わりテイクアウトは何人もいた。コーヒー片手に街を歩く人、車に戻る人。ライフスタイルとして根付いているように感じた。
お腹いっぱいで眠気も出てきて、これはポートランドに向かうバスで寝れるかなとか考えつつ、店を後にする。
来た道を戻り、ホテルをチェックアウト。バス乗り場にライトレールで向かう。集合場所に着くと、既にボルトバス(フォロワーさんに教えていただいた長距離バス)が到着していた。添乗員らしき人に書類を見せるもこのバスではないと言われる。バスの行き先を見てみるとバンクーバー行きだった。道理で出発時間を考えると、やけに早かったわけだ。
気を取り直してベンチでポートランド行きを待つ。バスが来ると、周りには多くの人。今度こそと思い、書類を見せるもちょっと待てという指示。何でだろうと不思議に思っていると、どうやら予約順でアルファベットが振り分けてあるらしく、僕はまだ呼ばれていなかったのだ。呼ばれたのを確認して並び直す。乗車すると、既にほとんど満員。席を見つけて座る。その後、数名乗ってきて完全に満員になる。
気を取り直してベンチでポートランド行きを待つ。バスが来ると、周りには多くの人。今度こそと思い、書類を見せるもちょっと待てという指示。何でだろうと不思議に思っていると、どうやら予約順でアルファベットが振り分けてあるらしく、僕はまだ呼ばれていなかったのだ。呼ばれたのを確認して並び直す。乗車すると、既にほとんど満員。席を見つけて座る。その後、数名乗ってきて完全に満員になる。
いよいよ出発。することがなくなると、今朝の嫌な感情が押し寄せてきて、眠れるかもという僕の淡い期待は吹き飛んだ。仕方なく、音楽を聴き始める。感傷的な気持ちが影響して、ここ数年まともに聴いていなかったELLEGARDENを再生する。細美君の声や歌詞に今の気分にぴったりくるからかもしれない。どこにも吐き出せない泥々した言葉を綴っては、ツイッターの下書きに溜まっていく。
ふと外を眺める。雲のない青空と広大な自然。どことなく北海道のそれを想起させる。植生や空の色。緯度が近いからかもしれない。
自分の気持ちと景色を行ったり来たりしていると、ポートランドの街中に入ってくる。イヤフォンを外し、街への意識を高める。
バスを降りると、強い日差しと適度な緑、整然とした街並みが印象的だと感じた。シアトルよりも幾分南なので気温も高い気がする。
ホテルまでの短い道程ですら、ますますこの街を肯定的に捉えるようになっていく。Ace Hotelに着くと何度も写真で見たロビーに自分がいることが嬉しかった。とにかくおしゃれ。まだチェックインできる時間前であるため、バックパックだけ預かってもらう。
もうお昼の時間を過ぎているので、まずは昼食から。シアトルに比べポートランドはしっかり予定を組んでいて、この日の昼食の店も決めていた。着くと、何やらやっていない。貼り紙を見る限り日曜は休みらしい。もちろん休むの場合の保険なんて考えていなかったので、ホテルに併設しているレストランへ。サンドイッチとオレンジジュースを注文。フライドポテトがかなり多くて、ここでもお腹いっぱい。
ふと外を眺める。雲のない青空と広大な自然。どことなく北海道のそれを想起させる。植生や空の色。緯度が近いからかもしれない。
自分の気持ちと景色を行ったり来たりしていると、ポートランドの街中に入ってくる。イヤフォンを外し、街への意識を高める。
バスを降りると、強い日差しと適度な緑、整然とした街並みが印象的だと感じた。シアトルよりも幾分南なので気温も高い気がする。
ホテルまでの短い道程ですら、ますますこの街を肯定的に捉えるようになっていく。Ace Hotelに着くと何度も写真で見たロビーに自分がいることが嬉しかった。とにかくおしゃれ。まだチェックインできる時間前であるため、バックパックだけ預かってもらう。
もうお昼の時間を過ぎているので、まずは昼食から。シアトルに比べポートランドはしっかり予定を組んでいて、この日の昼食の店も決めていた。着くと、何やらやっていない。貼り紙を見る限り日曜は休みらしい。もちろん休むの場合の保険なんて考えていなかったので、ホテルに併設しているレストランへ。サンドイッチとオレンジジュースを注文。フライドポテトがかなり多くて、ここでもお腹いっぱい。
満腹のまま近くのCourier Coffeeへ。ドリップコーヒーを注文しようとすると、豆も選択肢がたくさん。適当に選んだら、少し酸味が強かった。あと、ゴールドフィルターを使っていた。途中でこの店のカヌレをオススメされたことを思い出し、追加で頼む。このカヌレが驚くほどおいしかった。うーん、ちょっと考えたけどうまい表現が出てこない。でも本当においしい。(とはいえ、日本でカヌレなんてもの食べたことあるかすら怪しいのだけど。)
ホテルにチェックインできる時間になったので、店を後にする。フロントで預けていた荷物の受取とチェックイン。事前に支払いをしたクレジットカードを見せなければいけなかったのだが、あまりに発音が良すぎて何度か聞き返してしまった。「キュレジェッカー」みたいな感じ。
部屋に入ると、抜群のデザインで想像通り。広くて天井も高いので、開放感がある。シアトルでも思ったのだが、この街も木やレンガ等、伝統的な素材の扱い方がうまいと思う。その中でもこのホテルは別格。そして、ポートランドは文化を大事にしていると、まだ初日なのに感じた。ベースの文化度が高い。空間も人も。撮りたいシーンが多いことからもそれが実感できる要素かもしれない。
少しだけ休んで出かける予定だったが、眠気が限界を迎えベッドイン。起きると外はもう暗くなり始めていた。そろそろ食べにいかないと食べずに終わる時間帯に差し掛かっていたので、眠い目をこすりながら出かける準備をする。
部屋に入ると、抜群のデザインで想像通り。広くて天井も高いので、開放感がある。シアトルでも思ったのだが、この街も木やレンガ等、伝統的な素材の扱い方がうまいと思う。その中でもこのホテルは別格。そして、ポートランドは文化を大事にしていると、まだ初日なのに感じた。ベースの文化度が高い。空間も人も。撮りたいシーンが多いことからもそれが実感できる要素かもしれない。
少しだけ休んで出かける予定だったが、眠気が限界を迎えベッドイン。起きると外はもう暗くなり始めていた。そろそろ食べにいかないと食べずに終わる時間帯に差し掛かっていたので、眠い目をこすりながら出かける準備をする。
そうは言ってもお腹は空いていない。行こうと思っていたレストランはギリギリ徒歩で行けそうな範囲だと思ったので、歩くことにする。夜になり少し涼しくなっていたので歩きやすく、最初は写真を撮りながら散歩的な気分だったが、ウィラメット川を越えたあたりから人が全然いないし、暗いし、車はびゅんびゅん走ってるし、これは失敗したかなと思いつつ、引き返すわけにもいかないのでひたすら歩く。40分かけて到着。じんわり汗をかいていた。
レストランにはお客さんがいない。なんだかこういうのばっかりだなとか思いつつ店の中へ。サラダとラビオリとビールを注文。店内が暗いこともあり、料理の写真は取らず。おいしかったけど、あまりにも暗い空間で食べる食事は苦手だ。
食べてる最中から帰り方を調べる。さすがに徒歩は無理なので、バスを利用することにした。でもバスの乗り方がわからない。WiFiを駆使し、2.5ドルの事前払いであることを調べ上げる。バスが約30分間隔で、比較的時間がなかったため、支払いを済ませそそくさと出る。
バス乗り場までは近かったのだが、待てどもバスが来ない。途方にくれかけた時、ようやくバスが着く。乗ると、40分かけて歩いた道は10分しかかからなかった。
ホテルに戻り今日の旅行記を綴る。シャワーを浴びなきゃと思いつつ、そのまま寝てしまう。
レストランにはお客さんがいない。なんだかこういうのばっかりだなとか思いつつ店の中へ。サラダとラビオリとビールを注文。店内が暗いこともあり、料理の写真は取らず。おいしかったけど、あまりにも暗い空間で食べる食事は苦手だ。
食べてる最中から帰り方を調べる。さすがに徒歩は無理なので、バスを利用することにした。でもバスの乗り方がわからない。WiFiを駆使し、2.5ドルの事前払いであることを調べ上げる。バスが約30分間隔で、比較的時間がなかったため、支払いを済ませそそくさと出る。
バス乗り場までは近かったのだが、待てどもバスが来ない。途方にくれかけた時、ようやくバスが着く。乗ると、40分かけて歩いた道は10分しかかからなかった。
ホテルに戻り今日の旅行記を綴る。シャワーを浴びなきゃと思いつつ、そのまま寝てしまう。
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Portland/Seattle – 130908
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