喧騒に圧倒されつつ、賑わいに身を委ねる。(Turkey2012 – 5)
Category:Nostalgia |
2013/03/30
7月19日 サフランボル〜イスタンブール
8時半にはサフランボルのオトガルからイスタンブールに向かうことになるため、少しでも長くサフランボルを満喫しようと早めに起きて散歩することに。本当はフドゥルルックの丘にもう一度行こうかと思ったが、それほどの時間はなかったので、劣らず眺めの良かったサフランボル歴史博物館のある丘へ向かう。緑豊かで統一感のあるユニークな街を記憶に留めようと、何を考えるでもなくじっと見つめていた。ただただ見つめていた。
ホテルに戻って朝食。ほとんど昨日と変わらないメニューなのに、全然飽きないどころかやっぱりおいしい。
ホテルに戻って朝食。ほとんど昨日と変わらないメニューなのに、全然飽きないどころかやっぱりおいしい。
部屋に戻り旅立ちの準備をし、受付でチェックアウトの手続きを済ます。タクシーでサフランボルのオトガルへ。定額なのが嬉しい。チケットは到着日に購入していたので、しばしベンチで待機。バス会社の職員らしきおじさんがベンチでうたた寝をしていた。
いよいよ出発。今回の長距離バスも安定のメトロ社。(よく知らないけど、マークもかわいいしね。)前回は4列シートだったのに対して、今回は3列シートということでさらに余裕があった。ミネラルウォーターやお菓子なんかも提供され、相変わらず優雅な移動だ。ニケはすぐ眠っていたが、僕は昨夜会社のメールをチェックして嫌な気分が残っていた。この旅行は普段のしがらみを忘れてリフレッシュする意味合いも強いため、こんなことではいけないとバスの中でiTunesにアクセスし、スガシカオの新曲を購入して気を紛らわすことにした。Re:youと名付けられたその曲はアップテンポでどこか暗く、歌詞は生々しいエロさが特徴的で、嫌な気分を打ち消すにはある意味でもってこいの一曲であった。曲から醸し出される夜の匂いと窓の外の健康的で伸びやかな広がりのミスマッチに、「こんな時にはボブ・ディランの牧歌性を持ってくるのが正解なのかもしれない」なんてことを考えつつ。
前回のカッパドキアからサフランボルの移動より、今回のサフランボルからイスタンブールの方が近いため、休憩は一回だけ。休憩後は比較的早く目的のオトガルに到着した。到着したと書いたが、イスタンブールには二箇所のオトガルがあるらしいので、バスの中でおろおろしていたら、乗務員にここが終点だと言われ降りたというのが実情である。ハレム・ガラジュというアジア側のオトガルには止まらず、ヨーロッパ側のエセンレルに到着したらしい。メトロを探して歩く。どの方角かわからず初めは戸惑ったけど、線路が見えたので大きなミスはなくメトロに辿り着く。
乗り換え駅であるアクサライまで移動。地下から地上に出た瞬間に、これまで回ってきた街とイスタンブールのスケールの違いを実感する。看板なんかを見て、乗り換え駅に向かうも意外と遠い。適当に人の流れに乗っかっていくとトラムを発見。宿から一番近いスルタンアフメットまでさらに移動する。
いよいよ出発。今回の長距離バスも安定のメトロ社。(よく知らないけど、マークもかわいいしね。)前回は4列シートだったのに対して、今回は3列シートということでさらに余裕があった。ミネラルウォーターやお菓子なんかも提供され、相変わらず優雅な移動だ。ニケはすぐ眠っていたが、僕は昨夜会社のメールをチェックして嫌な気分が残っていた。この旅行は普段のしがらみを忘れてリフレッシュする意味合いも強いため、こんなことではいけないとバスの中でiTunesにアクセスし、スガシカオの新曲を購入して気を紛らわすことにした。Re:youと名付けられたその曲はアップテンポでどこか暗く、歌詞は生々しいエロさが特徴的で、嫌な気分を打ち消すにはある意味でもってこいの一曲であった。曲から醸し出される夜の匂いと窓の外の健康的で伸びやかな広がりのミスマッチに、「こんな時にはボブ・ディランの牧歌性を持ってくるのが正解なのかもしれない」なんてことを考えつつ。
前回のカッパドキアからサフランボルの移動より、今回のサフランボルからイスタンブールの方が近いため、休憩は一回だけ。休憩後は比較的早く目的のオトガルに到着した。到着したと書いたが、イスタンブールには二箇所のオトガルがあるらしいので、バスの中でおろおろしていたら、乗務員にここが終点だと言われ降りたというのが実情である。ハレム・ガラジュというアジア側のオトガルには止まらず、ヨーロッパ側のエセンレルに到着したらしい。メトロを探して歩く。どの方角かわからず初めは戸惑ったけど、線路が見えたので大きなミスはなくメトロに辿り着く。
乗り換え駅であるアクサライまで移動。地下から地上に出た瞬間に、これまで回ってきた街とイスタンブールのスケールの違いを実感する。看板なんかを見て、乗り換え駅に向かうも意外と遠い。適当に人の流れに乗っかっていくとトラムを発見。宿から一番近いスルタンアフメットまでさらに移動する。
トラムを降りてみると、その都会感に方向感覚を失ってしまい、地図を見てもどちらが宿か全然わからない。地図を見ながらキョロキョロしていると若い男性に声をかけられる。『これが噂の!』と身構えていると、どうやら本当に親切な人だったらしく、途中まで送ってもらう。で、別れた場所からどこに向かえばいいかまた悩んでいると、男の学生2人組に声をかけられる。一人は日本人とトルコ人のハーフらしく、それをネタにめっちゃ話しかけてくるが、日本語は全くできない。さっきもいい人だったしついていくかと歩いていると、何か雲行きが怪しい。迷っている僕ですら明らかに方向が違うことに気づく。そのうち変な建物に入り、辿り着いた先は絨毯屋。「うわー」と一瞬にして肝が冷え、そそくさと逃げる。だますつもりはなかったとしても、受動的な状態で来る場所じゃない。
途中でブルーモスクやらを見かけるも、ホテル探しが優先で、ちょろっと写真を撮ったら、すぐに地図とにらめっこ。
その後なんとかホテル付近まで来て、最後にツアーを斡旋する会社にいた関西弁ばりばりのおじさんに的確な指示をいただき、ようやく予約していたオスマンハンホテルに到着。
着くまでになかなか大変な思いをしたので、しばし休憩する。部屋はこれまでで一番コンパクトだが、清潔なところに好感が持てる。何より嬉しかったのは、トイレと分離したシャワーブースがあること。これまでの宿で当然だった、びちょびちょに濡れた床で用を足すのはあまりいい気分ではなかったので。
途中でブルーモスクやらを見かけるも、ホテル探しが優先で、ちょろっと写真を撮ったら、すぐに地図とにらめっこ。
その後なんとかホテル付近まで来て、最後にツアーを斡旋する会社にいた関西弁ばりばりのおじさんに的確な指示をいただき、ようやく予約していたオスマンハンホテルに到着。
着くまでになかなか大変な思いをしたので、しばし休憩する。部屋はこれまでで一番コンパクトだが、清潔なところに好感が持てる。何より嬉しかったのは、トイレと分離したシャワーブースがあること。これまでの宿で当然だった、びちょびちょに濡れた床で用を足すのはあまりいい気分ではなかったので。
もう夕方なので、本格的な観光は明日からだが、夕飯を食べる予定にしていた目当てのロカンタがエジプシャン・バザール方面のため、バザールの下見もすることに。日が沈むのが21時近くだから、夕方といってもかなり明るい。トラムに乗って最寄り駅で降りる。バーガーキングなんかを見かけて、久しぶりに現代を感じたりなんかして、少し迷いつつ到着。ゲートをくぐると活気に溢れた通りが現れた。今日はまだ何も買わないつもりなのに、たくさん声をかけられる。メイン通りはやはり香辛料を扱う店が多く、たくさんの種類が並べられていて驚く。大体こんな雰囲気なのかという感覚を掴み、ロカンタへ向かう。
目的地周辺にはたくさんのロカンタがあったが、事前に決めていたバルカンに入る。ここは観光客もいるけど、どちらかというと現地の労働者向け。飾り気なしのザ・街の食道って感じのインテリアがたまらない。もちろん値段は全体的に低価格だ。トレーをもって目の前の気に入った料理を注文する形式(給食を思い出す。)なので、悩みつつメインはチキンの煮込みにした。あとはスープやライスを頼んで、サラダはシェアした。もちろんパンも一欠片。どの料理も抜群においしい。煮込みなんてトロトロ。どこの店でもそうだが、サラダによく入っている大きめのししとうのようなものが本当においしい。相当腹ぺこだったので、追加注文までしちゃって、「旅行中にまた来たいね」なんて言い合いながら満腹で退散する。
目的地周辺にはたくさんのロカンタがあったが、事前に決めていたバルカンに入る。ここは観光客もいるけど、どちらかというと現地の労働者向け。飾り気なしのザ・街の食道って感じのインテリアがたまらない。もちろん値段は全体的に低価格だ。トレーをもって目の前の気に入った料理を注文する形式(給食を思い出す。)なので、悩みつつメインはチキンの煮込みにした。あとはスープやライスを頼んで、サラダはシェアした。もちろんパンも一欠片。どの料理も抜群においしい。煮込みなんてトロトロ。どこの店でもそうだが、サラダによく入っている大きめのししとうのようなものが本当においしい。相当腹ぺこだったので、追加注文までしちゃって、「旅行中にまた来たいね」なんて言い合いながら満腹で退散する。
ここまで来たときの距離を考えると、時間さえあればホテルまで戻るのにトラムに乗るほどでもなかったので、散歩がてら歩くことにする。まだまだ日没までは時間があって、ようやく日本の夕方くらいの暗さ。アヤソフィア近辺でとてもおいしそうなスイカ売りの屋台を見かけて、ピッと目が合ってしまったこともあり、お腹いっぱいのくせに購入してしまう。もう終わりかけだったから、5TLを4TLにしてくれた。このスイカが人生で食べたスイカで一番おいしかった。大げさでもなんでもなく。みずみずしくて甘くて、それはもう。
帰りにスルタンアフメット広場を通りかかると、小さな子ども達が追いかけっこをしていた。スイカを食べながらしばらく見ていると、カッコいいジャージを着た兄弟の弟君(小学校低学年くらい)が濡れた芝で滑って、泥でぐちゃぐちゃな水たまりに向かって豪快にダイブして、思わず笑ってしまった。その後、弟は今にも泣きそうだったんだけど、兄や一緒に遊んでいた子ども達が新聞紙を持ってきたりしてなんとか対処しようとしていて、なんだかいい光景だった。持っていたトイレットペーパーを渡そうか悩んだものの、なんとかなりそうな雰囲気だったので、ただただ見守っていた。
最後に、ホテル近くのアラスタ・バザールに立ち寄ってキリムを見たりしてホテルに戻る。明日のルートを確認して就寝。
帰りにスルタンアフメット広場を通りかかると、小さな子ども達が追いかけっこをしていた。スイカを食べながらしばらく見ていると、カッコいいジャージを着た兄弟の弟君(小学校低学年くらい)が濡れた芝で滑って、泥でぐちゃぐちゃな水たまりに向かって豪快にダイブして、思わず笑ってしまった。その後、弟は今にも泣きそうだったんだけど、兄や一緒に遊んでいた子ども達が新聞紙を持ってきたりしてなんとか対処しようとしていて、なんだかいい光景だった。持っていたトイレットペーパーを渡そうか悩んだものの、なんとかなりそうな雰囲気だったので、ただただ見守っていた。
最後に、ホテル近くのアラスタ・バザールに立ち寄ってキリムを見たりしてホテルに戻る。明日のルートを確認して就寝。
その他の写真はこちらから。
Turkey – 120719
Turkey – 120719