とある国家試験の合格発表があり、無事合格した。結果だけ書くとこれで済むが、平日は働いたあとに遅くまで勉強、休日は朝から遅くまで勉強という日々が1年近く続き、かなりエネルギーを費やしていたので、1年で終わって本当によかった。
所属部署では昇級に絡む資格3つのうち1つを持っていればよくて、既に1つは取得済みだったので、大変な思いをしてまで取る必要ないかとずっと思っていたし、入社2年目くらいに受験申込をしたことがあるだけで、一切勉強はしてこなかった。
それがこの1年で風向きが変わった。諸々の事情で仕事は忙しくなくなったし、それによって業務内ではこれといった成果が出せないのではという焦りがあった。(今振り返っても大したことはしていなかったと思う。)
そんな状況を逆手にとって、時間もあるしチャレンジしてみるかという決断をした。確かけっこう悩んだと思う。決断時はまだ本調子からほど遠かったこともあって。決め手は、これまで書いた通り何か目に見える結果を出したいということと、業界で一番メジャーなこの資格を持ってない後ろめたさみたいなものから解放されたいこと。これまでの「取らなくていいや」って気持ちは本気だけど、わずかだとしても無理矢理納得させていた部分もあったのは事実だから。
合格したとわかったときは、喜びよりもホッとした。来年はやらなくていいんだという安堵感。で、後からじわじわと喜びがやってきた。妻や母親は自分以上に喜んでくれたし、その様子でこっちも嬉しくなったりして。
少し話は変わるけど、今回のことだけに限らず、母親は「支えてくれた●●さん(妻)に感謝しなさい」って何かにつけて言ってくるし、それはもう本当に自分自身も実感している。今もまだこのステージに立ってられるのは、妻の存在なしでは絶対にありえない。こちらが同じように支えるというのも難しい気もするので、別の形でもいいから恩返ししていかないと。
閑話休題。
とはいえ、資格自体が何かを成し遂げてくれるわけではなく、あくまでこの先の自分の可能性を広げてくれるものにすぎない。これからは実務に直結する知識や思考をもっともっと掘り下げないといけない。全てモチベーション次第なんだと思う。色々理由つけて業務をこなすこともできないわけじゃない。でも行き詰まる未来が見えている。上海でまた少し視界が開けた気もしているし、前向きにやっていけるといいな。
残っている最後の資格に向かうのは、実務に対する自信がある程度できてからだな、きっと。
でも今日だけは許して。
一次も二次もストレートでクリアしたぞ!やったぜ!!!
今や誕生日が少しでも特別な日だと感じられるのは、過去の記憶からくるものでしかないのかもしれない。もう少しでそれ以外の364日と何ら変わらない日常に溶け込んでしまうような。年末年始の方が世の中全体の雰囲気ががらりと変わるから、よっぽど特別感がある。
そんなわけで、32歳になった。少しずつ老いや死に対する恐怖が芽生えてきている。ここ1〜2年の諸々で、歳を重ねる準備ができていない。いや、準備というよりも実績や経験を積み重ねていないと言った方が適切だ。
これからはこの、何もしていない、何もできていない、という無力感を少しずつ達成感に変えていけるような、そんな日々を送りたいなと思う。それはもちろん仕事のことでも、それ以外のことでも。
コーヒーマップを作ったり、アウトドアコーヒーを開催したりしたのは、純粋な欲求ももちろんあるけど、仕事で突っ走ることができない現状に対する不安解消の要素もあったように感じる。今月から元の部署に戻ったことにより、遅かれ早かれ忙しない日々が訪れるはずなので、どれだけできるかわからないが、少しでも仕事以外のアウトプットを続けていければなと考えている。(タイミングをみて、また何か作成したり企画したりする予定なので、その際はよろしくお願いします。)
書いてきたことにも少し関係するけど、最近は言論での主張・批評に違和感を覚えることが多く、きっと「偉そうなこと言ってるけど、どんだけのことやってきたの?」って気持ちが強まっているからだろう。そして、それは間違いなく自分に対しての裏返し。(これは携わっている分野への言論に限定されることであって、何もやってないから政治を語れないとかそういうレベルの話ではなく。)
結局、否定的なあるいは攻撃的な心の有り様というのは、自分の自信のない部分から出てくることも多いので、他の人の色んな考えや生き方を許容できるようにするためにも、軸とか筋とかってものを持ちたい。逆に、自分の軸とか筋とかに拘りすぎて、否定的なあるいは攻撃的な心の有り様に繋がることもあるので、謙虚さも忘れないようにしたい。
こんなことをくどくど書いたのは、否定的・攻撃的・威圧的が基本スタンスの人で尊敬・信頼できた試しがないから。とはいえ、真剣になればなるほど「そりゃねぇだろ」って場面も増える傾向にあるから、なかなか難しいところもあることは承知でなんとかしたい。
なんだか誕生日に相応しくない雰囲気になってしまった。ニケがいなかったら現実世界でもハッピーから離れた日になっていたと思うので、相変わらず存在自体に救われている。
それではまた。
先日、飯田橋のギンレイホールで『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』と『グランド・ブダペスト・ホテル』を立て続けに観た。(ギンレイホールは2本立ての所謂名画座で、初めて行ったんだけど雰囲気のあるとてもすてきな場所だった。)後者の方が誰に対してもおススメしやすいのだけど、心に引っかかった前者について書いてみる。
つらつら書く前に、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』って邦題はあまりにもダサいので、以下『Inside Llewyn Davis』と記載することにする。
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